無農薬栽培を基本に栽培している。天候、虫、病気との闘いである。
栽培の初期は培土を準備し天候(気温)に応じて策を打つ
いい苗でなければよい豆は採れぬ
栽培の中盤以降は虫と天候
うまい大豆の葉っぱ、茎を食す虫との大豆の争奪戦である
負けるわけにはいかない
栽培の終盤は完熟するのを待つ
天候、虫、病気すべてがからむが、様子をみて大豆の木が完全に枯れるまで待つ
そして収穫
収穫は完熟してからじっくり行う
天日で弾けると言う生産者の方がいただが、本当かどうかはわからない。今まで丹波黒大豆の収穫が皆無の状態なのだが、その莢を見る限りは弾けたものは1つもない。今は不明だ。なお、他の大豆は天日干しにするといい音を立てて弾ける。パン。
年末年始の煮豆用は前年の冷蔵保存した完熟豆を使いたい。どうしても新豆という人には追熟させて準備するが、うまい豆はやっぱり完熟したものだと思う。
栽培計画
丹波黒大豆の病気
モザイク病
茎の汁を吸うマルカメムシを介して発病株から他の株に伝染するため、速やかに抜き取り、焼却。
丹波黒大豆の姿の変化
種子
丸くて大きく、白く粉を吹いているのが丹波種黒大豆の特徴である。まだ写真は載せていないが、白大豆、青大豆、小豆より大きい。水分を含むと丸型から細長い楕円形に姿を変える。
育苗箱での発芽
発芽しないものもある
大豆にカビが生えたのは見たことがないが丹波黒大豆は白いカビがたいてい生える
日光浴により茎が濃い紫色に
本葉が出た頃に断根、摘心
挿し木苗
定植
土寄せ前
土寄せ後(1回目)
土寄せ後(2回目)
2又に分かれている部分がすっかり覆い隠されるほどに土寄せをする。これで畝の草対策はほぼ行えた事になる。
また、発根が促進されると、台風によって豆の木がぐらぐらすることもない。挿し木大豆の茎の太さであれば、
ほぼ支柱なしで栽培が可能。転倒防止の紐を張ったり、支柱を立てたりといった点が省ける。
開花
8月上旬頃から開花が始まる。以後1ヶ月くらいかけてずるずると花が咲き続ける。
花が咲いても成長を続け枝葉が伸び、伸びた節に花が咲くので、日照、水分、養分は大事。
この頃から灌水を「豆に(まめに)」行う。畝の間が白く乾いたら灌水。葉がしおれることがなくても水分不足により着莢率が下がるのでやりすぎくらいで丁度よい。ただし、水が停留することがないようにだけはする。
尿素(子実が大きくなるらしい)とカルシウム(結実率が高まるらしい)をやるのもこの頃
脇芽が伸び枝・葉を増す
莢が成長
先に莢が成長し、子実が成長できる場所が形成される。開花後2週間で莢は成長を終える。莢が大きくなったので、すぐに収穫できるかというと残念ながら、そうはいかない。莢を日光に透かして見ると中に数mmの大きさの子実が莢の脹らんだ部分に1個づつ入っているのが見える。この子実が成長には養分、水分が必要だ。
莢の中で子実が成長
丹波黒大豆に引き寄せられる虫たち
マルカメムシ
7月中旬頃から見かけるようになる。
(2011/8/11,高松市の畑,ジャルディニエ大浦撮影)
写真中央の丸い生き物はマルカメムシの2世です。1世の卵をせっせと取っていましたが、すべては取りきれていないためこういう形で孵化したものを見ることができます。不思議なことに他のカメムシの卵はほとんどありません。2011年7月~8月で3箇所しか発見できませんでした。